戦後63年 父はやっと死んだ

 先日のテレビで 戦後63年経った
 東京大爆撃での民間の人たちの体験が語られていた
   
 父は満鉄無順炭鉱の所長であり 民間軍人でもあった 
 敗戦後進駐してきたロシア軍に技術指導をしていた
 満鉄の社宅だった我が家は将校たちの宿舎となっていた
 その当時小中学生だった兄たちは
 玄関に寝泊りしていた部下によく遊んでもらったそうだ
 あの厳寒の中靴下も履いていなかったと
 引き揚げの後驚いて話してくれた

 将校たちと出掛けた父と撫順病院の院長は 折悪しく進駐してきた
 関東軍に帰路を阻まれ そのまま帰らぬ人となったのだ

 子供たちを連れて引き上げた母の元に 
 何年かして時の政府から 父の遺骨と証するものが送られてきた 
 小学生だった私はその箱のカランと乾いた音を覚えている

 おそらく母も父の死は納得していなかっただろう 
 私もずっと父は生きていると思ってきた
 母が亡くなった 父は生きていれば108歳の筈だ 一緒に死んでもらおう
 やっと母も落ち着いたことだろう

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  社宅の庭 二人の間には
  2人のロシア将校が写っていたが 引き揚げの時切り取ったそうだ


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  頭が・・・・・
  やはり憂鬱な顔だ
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by aamui | 2008-11-16 08:36 | 手紙大好き

手紙は見えない相手との会話です 手紙大好き もっと手紙を描こうよ★HPはケセラセラです


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